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奥州胆沢劇場とは 奥州胆沢劇場の歩み 歴代ポスター展  
10
「二枚の立て札」
 町民劇場で初めて喜劇に挑戦したのが第10回でした。
 「姥捨て山」という、ともすれば暗くなりがちな題材を、ほのぼのとしたタッチで描き、親子の情愛、夫婦愛、地域の連帯感、そして、お年寄りの大切さを訴えた舞台でした。
第11回
「れんげ草の詩」
 東京の演劇界でミュージカルが流行となっていた頃、我が町民劇場も例外ではありませんでした。
 明治の始めに全国的にも珍しい耕地整理を進めようとした南都田村の村長「粟野善知」が逆境に耐えながら果敢に挑戦する姿を描き、夢を持つことの大切さを訴えました。
 歌がたくさん詰まった内容に、帰りに観客の皆さんが歌を口ずさむほどでした。
第12回
「春のゆくえ」
 町民劇場では、今日的な課題も訴えてきました。
 古来より脈々と受け継がれてきた「家を継ぐ」という概念が、時代の流れの中、これからの社会を築くうえでの一つの大きな壁となっています。親が子を思う気持ち、子が親を思う気持ち、離れていても親子の絆は絶対に変わらないものだということを、「結婚」という一つの題材を捉えながら訴えた舞台でした。
第13回
「土」
 戦後間もない小山の一の台地区を舞台に、原野を開拓する夢に燃えた人たちと、地元住民との人間模様を描きながら、協力することの大切さ、夢や希望、そして信じる力を持つことを歌や踊りを加えて訴えた劇でした。
 戦後50年、戦後という言葉が色あせてきており、「飽食」だといわれる現代人に、農業の大切さ、自給することの大切さをも訴えました。
第14回 ありがとう   
      ~青空からの贈り物~
 現代、そしてこれからの課題である「高齢社会」を若い人たちが中心となって捉え、老人ホームを舞台に、そこに働く一人の主人公と、入所している老人たちとのふれ合いを通して、人間にとって、家族にとって本当に必要なものが何かを理解していく物語でした。
 現代社会で最も重要な課題といわれている内容は、非常にタイムリーであり、見に来た観客の皆さんにとっても、問題提起となる舞台でした。
第15回「火種(おぎっこ)
    ~未来への継承~

 第15回は江戸時代の胆沢を舞台に「かくし念仏(御内法)」などの精神的な村のよりどころを、度重なる凶作にも関わらず村人同士の助け合いで守り抜いていくという物語でした。
 自分たちのふるさとに伝わる習慣や伝統、そして心の中の大事な宝を子から孫へ、そして未来へと継承していくというテーマに大きな拍手が送られました。フィナーレで子供たちが会場内をいっぱいに灯した火種が印象的でした。

第16回
「お米はタイムマシーン」

 第16回のテーマは「米」でした。お米ぎらいの子供3人組が古代にタイムスリップし、人と人との助け合いや、米のすばらしさを学ぶストーリでした。
 舞台は古代ということもあり、スタッフ一同、当時の様子を想像しながら製作した舞台になりました。観客の皆さんも、改めて食の原点としての米の大切さを考えさせられる公演になりました。
第17回「うるおう大地
   ~寿庵堰物語~
 第17回は、胆沢平野開拓の心を描く舞台でした。今もなお、胆沢扇状地を潤し続けている、寿庵堰。主人公が、寿庵に託された堰作りをとおして、村人の心を一つにまとめ、堰を完成させる感動の舞台でした。
 クライマックスの堰が完成し水を流すシーンは圧巻。ドライアイスで水の流れを表現した舞台には、客席から惜しみない拍手が送られました。
第18回
「幸の松騒動記」
 今も小山地区にある幸の神社(さいのかみしゃ)が舞台。その昔に、御神木として祀られ、幸の松(さいのまつ)と呼ばれる大きな木をめぐる村人たちの物語を、喜劇仕立てで上演。
 客席を巻き込んでの演技にはお客さんもびっくり!回を重ねるごとに演出も進化してきました。
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